正直、面白いものは少ないです
だって、勉強するより先にもう
「身に付いて」「覚えて」しまっている
日本語について、改めて文法とか文体とか言われても、
「だから?」
ってことになってしまいますよね。
「そんなの知らなくても、日本語使えるし」
みたいな。
でも、実際に文章を書いたり、
面接を受けたり、プレゼンしたりする場面になると、
「思うように書けない」
「わかりやすく説明できない」
と、なってしまいませんか?
これは日本語は知っていても、文章力に通じる
「国語力が足りない」せいかもしれません。
じゃあ「国語力って何だ?」という疑問に
答えてくれる“先生”がいました。
こちらの本に登場する、テレビのクイズ番組でも
おなじみの金田一秀穂先生です。
⇒ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
国語力とは
「言語能力」と「コミュニケーション能力」
をブレンドしたものだと、金田一先生はおっしゃいます。
わかりやすく言い換えると、
言葉というツールを通じて、他者とうまく関係がつくれるか
(相手の言葉を理解し、自分の考えをしっかり表現できるか)
発表した文章が、人に読んでもらえるものであるか
ということ。
以前の記事でもお話ししましたが、
こういう視点って、確かに国語の授業ではありませんでしたよね。
⇒間違いだらけの作文教育〜だから大人になっても書けないのです!
「今日は遠足に行きました。お花がきれいでした。
とっても気持ちよかったです」
たとえば、こういう小学生の作文。
一見、よく書けているように見えますが
これでは「伝わる文章」になっていないと
切り捨てます。
肝心な要素が抜け落ちていると。
それは、何か?
この本の24ページに書かれています。
⇒ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
ヒントは「美しさ」よりも「正しさ」。
「情緒を排除せよ」です。
(もしよかったら、コメント欄にあなたの考えを書いてみて下さいね)
美しさや情緒なんて、しょせんはご飯のふりかけ
みたいなもので、ベースとなるのは正確無比な文章なんですよ。
と言い切る金田一先生がオススメする
「言語能力」と「コミュニケーション能力」を磨く方法が
「絵を言葉で書く」
です。絵でなくて、目の前に見えている景色でも構いません。
目に見えるものを、言葉に変換していく。
ただし、「きれい」だとかいう自分の意見をいっさい入れない「客観的な表現」で。
たとえば、本の中では、テーブルの上に置かれたコップは
こんなふうに描写しています。
ガラス製の小さなコップがある。
大きさはちょうど手のひらに収まる程度。
容量にして180ccといったところ。
使い古され、やや曇っている。
曇をよく見ると、それは小さなキズの集まりである。
果たして、あなたはテーブルの上のコップを見て、
これだけの描写ができるでしょうか。
私も難しいです。
でも、こうしたトレーニングは、レビュー記事を書いたり、
セールスレターを書いたりする際にとても役立ちます。
「ものを正確に見て、書ききる」
「ひとつのものを、いろいろな角度から見て、
全体像、細部を余さずとらえる」
これをやり始めると、いかに自分が「ものを見ていなかったか」
思い知らされます。そして、「世界の見え方」が変わってきます。
表面を美しく飾る前に、まず「正しさ」を心がける。
これって、人としての生き方にも通ずるような
奥深い言葉だなって感じます。
この本、国語の他の教科の講義もとても面白く、
「その教科を勉強する、本当の意味」
が書かれていて、大人が読んでも発見があります。
「勉強なんてして、何の役に立つの?」
そんな疑問は誰しも抱いたことがあると思いますが、
その答えが「見事」クリアになる1冊です。
私は息子が中学生になったら、絶対読ませるつもり。
もう重版していないのか、アマゾンでは中古本でしか
手に入りません。こういう良書はなくして欲しくないですね。
新書版で手軽、1円から買えるので、興味のある方は一読をおススメします。
⇒⇒ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
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ありがとうございました。
「絵を言葉で書く」訓練、とてもためになりそうですね。やってみようと思います。
実は、きょう本のレビューを書いていました。
本の感想は絵に描けないし(画家なら描くでしょうけど)、これはさらにむずかしいですね。「おもしろい」と書かないように努力してみましたが、結局、ニ箇所ぐらい「おもしろい」を使ってしまいました。
「おもしろい」と書かない意識、
とってもいいと思いますよ^^
本の感想を絵に書くのは、確かに
アプローチとして難しいですよね。
この場合は、ご自身の体験に重ね合わせて
ご自身のストーリーと本の内容を
重ね合わせながら書くのがベストです。
今度、そのあたりの記事も書いてみますね♪
月子さんの記事を読んで「16歳の教科書」を、
penさんの記事を読んで「星の王子さま」を、
図書館に予約したNicoです(笑)
さっそく本日手に入ったので
ただいま読み進めているところ。。。
途中、想像していた「足りない肝心な要素」を答え合わせしましたが、
面白いほど当たっていてびっくりしました。
「ふりかけ」に振り回されるのではなく、
ふっくら美味しいご飯を炊けるようになりたいものです。
賢く図書館を利用してらっしゃいますね^^
答え合わせもしていただいて、
ありがとうございます。
意外と気づかないですよね。
学校の作文指導では、うるさく言われない
ですし。(社会人のメールマナーとかでは
言われるかな・・・)
「ふりかけ」と「ごはん」の関係、テクニックと素材のようなものです。
やっぱりプロは素材の良さを見抜きますよね。
そんな目を持っていきたいですね♪