2017.09.11

「ライティングは苦手ではない」という「書ける人」が成功しないときの3つの落とし穴。初心者も必読!


明らかに「書くのが苦手です」「初心者です」という顔をしている文章は、手間はかかりますが、実は添削や改善への指導がしやすいもの。


それよりも、ムズカシイというか、戸惑ってしまうのは、「一見、美しく書けている文章」です。


こういう方は、書くのが好きで、とくに苦手意識はなし(ただし、何か足りないと感じているから講座を受講しているのでしょうが)。論理に大きな破綻はなく、文章もこなれている。


それなのに、「う〜んイマイチ」と感じてしまう記事に時々出会います。その原因は何か?3つあると、私は考えています。






【原因1】テーマの掘り下げが甘い



一番の原因は、コレです。文章は綺麗に整っていて、一見「考えている風」な感じは出ている。でも、抽象的に語るだけ、あるいはどこかで見たようなノウハウを羅列するだけの一般論に終始してしまっている。だから、読み手に響いてこないのです。


たとえば、節約について書くのであれば、「節約って大事だよね」「節約してお金貯めないと、将来大変なことになるよ」という一般論を語っても、「そんなこと知っている」と思われて終わるだけです。


自分にとってのお金とは何なのか?お金がないことの不幸、あるいは幸せって何なのか?お金をかけずに暮らす真の楽しみとは何か?など、あなた自身の考えは明確でしょうか。


あらゆる記事の中にそれらすべてを盛り込むことはありませんし、できません。ですが、テーマについてさまざまな角度から考え、自分の経験に裏打ちされた「価値観」「哲学」をしっかり持っておくことが、1記事1記事の言葉に深みを与えます。


一般論、当たり前ではない、そして偽善者ぶらない、テーマに対する「自分自身」のスタンスを、今一度整理してみる。すると、語り尽くされたテーマであっても、オリジナルな切り口で切り込んでいく文章を書けるようになるはずです。そうした文章を、読者は「面白い」「役立つ」と感じてくれることでしょう。



【原因2】書きたいことが何か曖昧



ざっくりと「書きたい方向性」は持っていても、それを一言で明確に言えない記事は、印象が薄くなってしまいます。「要するに何が言いたいか?」を端的に表現できるような意識を持ち、そうした一文を要所要所に置いていくことで、全体として読者に刺さる文章に仕上がっていきます。


パラグラフごとに小見出しを付けて書くスタイルだと、そこで「要するに何が言いたいか?」を見直しやすいというメリットがあります。


「言いたいこと」をわかりやすく読者に提示するのが苦手、話の筋道を外しやすいという方は、小見出しを付けたライティングをオススメします。



【原因3】写生が足りない


事柄の説明に終始している文章も、情緒ばかり並べ立てている文章も、読み手には響きにくいです。なぜなら、そこから映像を想起しにくいから。


その世界の中に入り込んで、読み手も「追体験」できるのが、共感を呼ぶ文章。そのために必要なのは「客観的な描写=写生」です。


「客観的」とはいえ、どのアングルから切り取るかによって、きちんと書き手の個性は出てきます。出来事や感動を伝える時には、頭の中でそれを映像化し、「言葉で絵を書く」ような意識で再現してみると良いでしょう。


「言葉で絵を書く」にはどうしたらいいか?こちらの過去記事もご参照ください。⇒「美しさ」よりも「正しさ」〜絵筆のように言葉を使おう



書くのが比較的得意と自負しているのにブログのアクセスが伸びない、ライター募集案件に合格しないなどの方は、上記3点を今一度ご確認いただけるといいかもしれません。


「できている」と思っていることにこそ再点検。学び続けることが、スキルアップの秘訣です。


合わせてこちらも再確認!⇒「今からブログを始めたい」あなたが読むと役立つ記事9選。多くの人に読まれるブログにする基本のキ。


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